第17節 マンチェスター・シティ戦マッチレビュー
- Ochiai Taro
- 2018年12月23日
- 読了時間: 5分
結果は3対1と力の差を見せつけられた敗戦でしたが、多くの収穫があったと思います。
まずは試合全体を振り返ります。
今節のスカッドはこちら

ゲイエが怪我で欠場したこともあり、ワトフォード戦からスタメンが二人変更され、ズマとキャルバート=ルーウィンが先発しました。
フォーメーションは3ー4ー3(5ー4ー1)が採用されました。4バックの方が良かったのでは…?と言う声が聞かれますが、CLでシティを苦戦させたリヨンとホッフェンハイムは両チームとも3バックだったので、シウバはおそらくそれを参考にしたのでしょう。

前半の立ち上がりはこの采配がはまり、シティのパスミスを何度も誘いました。
3分にエバートンはゴールキックを起点にした攻撃でキャルバート=ルーウィンが惜しいシュートを打ちました。
流れが徐々にエバートンに傾きはじめました。
14分にエバートンに絶好機がおとずれます。ディーニュのクロスをフリーになっていたリシャルリソンがシュートもバーの上に外れてしまいました。
そして22分、シティの攻撃陣にワンチャンスを決められ先制されてしまいました。
後方から丁寧にビルドアップしようとするエバートンに対し、シティに前線から激しくプレスをかけられ、DFが逃げるように蹴ったボールをカットされそこから失点という形でした。
①おとずれた決定機を確実に決められるかどうか
②GKを含めたビルドアップの質の違い
この二つが両チームの大きな差でした。
先制されてからはシティに試合を完全に支配されてしまい、40分にもマフレズに強烈なシュートを打たれます。
このままシティのペースで前半終了。

後半は両チームともメンバー変更無しでスタートしました。
50分、サネのクロスにジェズスが合わせて追加点を取られてしまいます。
初めての5バックということもあり、DF陣の連携がうまくいかず簡単に決められてしまいました。
この失点の直後、シウバはコールマンに代えてウォルコット、ベルナルジに代えてルックマンを投入します。
ズマを右SBに移動して、フォーメーションを4ー4ー2に変更しました。
そしてこの采配が功を奏し、ルックマンのドリブルを起点にディーニュがクロスを入れ、中でキャルバート=ルーウィンが頭で合わせ一点取り返します。

ルックマンのドリブルのキレとウォルコットのスピードが連戦で疲れのたまっているシティの守備陣を苦しめました。
しかし、この4分後同点を狙って前がかりになっていたエバートンはカウンターで得点を決められてしまいます。
ズマの対応が悪く、かなりもったいない失点でした。
この追加点で試合が決まってしまいました。
そしてこのまま試合が終わってしまいました。

負けてしまったものの、キャルバート=ルーウィン、ルックマン、デイビス この若い3人がアピールできたのは良かった点です。
次に選手別の評価です。
GK
ピックフォード
決定的なシュートを防ぐシーンもあったが、三失点。飛距離の出るゴールキックと精度の高いパントキックは攻撃の起点になった。ビルドアップ時にパスをカットされピンチを招いてしまうシーンも。足元の技術向上が今後の課題だろう。
DF
ディーニュ
前半の早い時間にカードをもらってしまい、その後の守備は少しやりづらいようだった。攻撃時には精度の高いクロスを何度も入れ、得点に結びついた。改めてチームに不可欠であることを証明した。
ミナ
バルセロナが評価した足元の技術はシティのハイプレスに完全に消されてしまい、普段よりもパスをミスする事が多かった。パルメイラス在籍時に共にプレーしたジェズスに2得点を許してしまう。
キーン
ミナ、ズマとのマークの受け渡しが上手くできずに三失点。DF陣の連携を深めるのが今後の課題になるだろう。攻撃時には鋭い縦パスを入れ、チャンスに繋がるシーンもあった。
ズマ
ロングフィードを蹴る場面が多く見られたがほとんどは繋がらず。後半にはスピードを活かして右SBにも対応し、新たな可能性を見せる事が出来た。三失点目のシーンの対応はやはり悔しさが残る。
コールマン
攻撃時の動きはかなり良かったがクロスの精度が低く、チャンスに繋がらなかった。守備時はサネの技術とスピードに完全に圧倒されてしまい、アシストを許した。
MF
アンドレ・ゴメス
持ち前のキープ力と精度の高いパスですっかりチームの中心になっているゴメスだが、この試合で大きな見せ場は無かった。
シグルドソン
普段はトップ下でプレーしている事もあり、慣れないボランチでは迫力がなかった。しかし、所々で危険なパスを供給してチャンスを作っていた。
FW
ベルナルジ
シャフタール在籍時にシティと対戦した経験が活きたのか良いパフォーマンスを見せたが、ゴールに直結するプレーは無かった。守備での貢献度が低く後半途中で交代。初ゴールを早く決めてプレッシャーから解放されたい。
リシャルリソン
二度おとずれた決定機を決められず。慣れない右サイドでのプレーだったというのは言い訳にならない。セレソンでポジション争いをしているジェズスに目の前で2点を決められてしまった。
キャルバート=ルーウィン
久しぶりのスタメン起用でしっかりと結果を残し、フル出場を果たした。高さを活かしたヘディング以外でもチームに貢献できることを証明したが、守備はリシャルリソンの方が上手か。
途中出場組
FW ルックマン
交代で流れを変え、1点目の起点になった。ドリブルのキレと爆発的なスピードは今ではチーム1だろう。早くゴールが欲しいところだ。
FW ウォルコット
ルックマンと後半途中から入り、持ち前のスピードで相手DFを置き去りにしたが、得点には繋がらなかった。しばらくゴールから遠ざかっており、そろそろ結果を出したい。
MF デイビス
シグルドソンに代わって後半途中から出場。ゲイエのようなタックルはしないが、的確にパスコースを切りボールをカットするシーンが見られた。次節スタメン起用の可能性もあるのではないだろうか。

アウェイでの対BIG6の試合で勝利を掴むのはなかなか厳しいが、次節のスパーズ戦はホーム!
今シーズン初の対BIG6からの勝利を期待しましょう!
COYB!🔵
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