バークリーが去った。エヴァトニアンのNEXTアイドル候補は、誰になるのか。
- BF @sss_Goodison
- 2018年1月15日
- 読了時間: 4分
「チェルシーがロス・バークリーを獲得」
新年が明けて間もなく、ユナイテッドに敗戦した数日後、そんな文字がサッカーニュースの見出しとなって並んだ。移籍金高騰の今日で、夏から大幅ダウンの金額だった。
私はバークリーが今後、エヴァートンのユニフォームを着てプレーすることは無いんだな、と金額以上の寂しさを察知しながら、これまでの活躍やゴールシーンを思い出し、動画サイトを巡っては、その豪快なゴールやドリブルを見返した。
https://youtu.be/rj1wzHL0B7E
ふと、そんな時に2011年にエヴァートンからアーセナルへ移籍したミケル・アルテタの事も思い浮かんだ。アルテタは私がエヴァートンを好きになるきっかけを作り、そのプレーで魅了してくれた、いわばアイドルだ。きっとエヴァトニアンのみならず、彼の影響を受けた人たちは多いはずだ。
そんなアルテタの退団後、プレイスタイルは違えど、バークリーはやっとアイドルになってくれそうな、そんな気配と風格を醸し出す選手だった。
各媒体にて、眠れる大器として、様々な謳い文句とプレッシャーをかけて扱われたものの、これまで就任した監督たちのもとで、とうとう大きな花を咲かすことはなく、チームを去ってしまった。アルテタが去った時とは、また違う虚しさだ。
現状、先日のトッテナム戦を終えて、年末からカップ戦を含め4連敗。アラダイスがチームの戦い方を見直しシンプル化、一旦持ち直したものの、また少し雲行きの怪しい雰囲気が背後に忍び寄っている。
シーズン開幕前に大きな期待を寄せていたエヴァトニアンは、果たして今何を思うだろうか。
監督が変わろうが、連敗しようが気にすることはない、新参のプレイヤーは多いし、これから。選手は頑張っている、若手も台頭している、と散々ポジティブに捉えていた自分も、バークリーの移籍で足元が揺らぐ。果たして夏に加入した選手、そして才能ある若手を開花させ、チームは強くなれるのか。それとも、買っては売り、その潜在する力を見ることなく、また大枚をはたくのだろうか。
今現在、昔からのベテランファンを始め、ここ数年でファンになった方、あるいは今シーズンからエヴァートンを追うようになった方など、それぞれ誰がチームのアイドルで、プレーに魅了される、思わず胸を熱くさせる選手に当たるのだろうか。単純に気になっている。
一方、''アイドル''という枠組みと目線にとらわれる必要のない人もいるだろう。もっとライトな角度から受け止められる場合や、広い視野で見られる人もいると思う。それだけが応援したくなる原動力ではない。
しかし、私はどうしても欲してしまう。
開幕からチームを救ったウェイン・ルーニーのヘディングシュートのように、辛い状況でもイーブンあるいは、ビハインドを覆す、気持ちを熱くしてくれる選手がいたら。ワクワクさせてくれる選手がいれば。
チームの完成度は低い。明確なプランも見えてこない。どうやって主導権を握るのか、その試みがうまくいかないのであれば、試合の中で、どうプライオリティを定めて戦うのか。
元々、攻撃の形や幅、奥行きなんてあってなかったようなもの、ルカクがいたからね。と言えばそれまでだが、顔を上げれば、それはルカクがいなくなったことにより、チームがチームとして強くなるチャンスかもしれない。
こうして、筆者がたわ言を綴る中、クロップが拳を突き上げ、リヴァプールがマンチェスター・シティに泥を塗って歓喜する姿は、正直とても悔しい。
それでも、トム・デイビスや、ドミニク・カルバート・ルウィンをはじめ、アイドルの素質を持った選手には恵まれている。ジョンジョ・ケニーは荒削りでも成長を感じられる。レンタル先でブレイクしているキーラン・ダウエルも楽しみだ。ルーニーや、シグルズソンが個の力を振り絞るシーンも多く見られる。けれど、個人的に、今シーズン最も興奮したのはボーンマス戦のニアッセかも。
さて、あとは監督の仕事だ。
アラダイスの立場は怪しくなっているが、まだ戦えるはず。もっと魅せて欲しい。それともこれが限界だろうか。評価されては批判に晒されて、一度身を引いた人間が、わざわざまたプレミアに戻ってきたのだから、きっと何か爪痕を残してくれると期待する。これ以上、上位に行けずとも、来シーズンに繋がるものを築いてほしい。
残留請負人、選手再生工場だなんて肩書きは捨てて、アイドル生産人になって欲しいな、と割と真面目に思ってしまった。応援しよう。
ちなみに、バークリー自身のInstagramアカウント(https://www.instagram.com/rossbarkley)
では、エヴァートンで在籍した頃より投稿頻度がいきなりアップしていて、チェルシーでの活き活きとした練習風景を見ることができる。
切ないようで面白い。
バークリー頑張って!あらためて、今までありがとう。いつかイングランド代表で、エヴァートンの若手と共演する姿を夢見ているから。
BF
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