フィジカルモンスター・マンガラ、エヴァートンの一員に！

　冬の移籍市場は例年を大きく超える盛り上がりを見せた。ピエール＝エメリク・オーバメヤン、アレクシス・サンチェス、フィリペ・コウチーニョ…多くのスーパースターたちが新天地を求めた。

　中堅クラブの補強も話題の一つだった。ダニエル・スターリッジのWBA加入は多くの人を驚かせたし、ジョアン・マリオのウェストハム移籍はハマーズサポーターを喜ばせた。

　センターバックの選手の補強も盛んだった今回の市場、リヴァプールはサウサンプトンからフィルヒル・ファン・ダイクを、マンチェスター・シティはアスレティック・ビルバオからエメリック・ラポルトを獲得。そしてエヴァートンもセンターバックの新戦力としてシティからエリアキム・マンガラをレンタルで獲得した。

　ベルギーのスタンダールでキャリアをスタートさせたマンガラ。2011年にポルトガルの名門、ポルトに移籍し実力を遺憾無く発揮した。2014年にはマンチェスター・シティに移籍し、フランス代表にも定着。順風満帆なキャリアだったがシティで定位置を掴みきれず、16年にはスペインのバレンシアにレンタル移籍した。そして今冬エヴァートンにやってきた。

　マンガラは現在26歳、さらに経験値を高めれば、まだまだ成長の余地がある。身長は187cmあり、コンゴ民主共和国にルーツを持っているだけあって、フィジカルが自慢のまさに“モンスター”だ。

　センターバックとしては貴重な左利きという点も彼の売りの一つだ。開幕当時はシティで戦力外扱いだった彼が、バックアッパーとしてリーグ戦9試合出場を果たせた要因の一つがこれだ。

　エヴァートンのセンターバック陣にはキーンやウィリアムズら実力者が揃っているが、マンガラは本調子を出せば、ポジション争いに割って入れるだけの実力を持った選手だ。また、頭数が足りていない左サイドバックでの起用もありえる。

　トスン、ウォルコットと前線に大物を迎えたエヴァートン、期限付きでやってきたマンガラは、短期間で後方から彼らを支える守備の柱になれるだろうか。中間地点を過ぎた残りのリーグ戦、彼の活躍に注目だ。