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  • 執筆者の写真Ochiai Taro

ジェンク・トスンはルカクの亡霊を払拭できるか

  白熱のマージーサイド・ダービー。そのハーフタイム中に,彼の加入は発表された。彼の名はジェンク・トスン。 トルコ代表のストライカーだ。試合終了間際の勝ち越し弾を許したマージーサイドダービーは,彼に対するファンの期待を加速させた。昨夏,エースであるロメル・ルカクを失ってから,頼れるストライカーが不在のチームにとって救世主になりうる彼に,ファンは大きな期待を寄せている。

 

 トルコ代表の彼だが生まれはドイツ・ヘッセン州のヴェッツラーで,初出場も古豪アイントラハト・フランクフルトで飾り,年代別のドイツ代表選手としてプレーした経験がある。 10-11シーズンに両親の祖国であるトルコのガズィアンテプスポルに移籍すると,加入初年度からゴールを量産。14-15シーズンには名門ベシクタシュへの移籍を果たし,徐々に出場機会を増やしてしていくと,16-17シーズンはリーグ戦33試合に出場し20ゴールを叩き出した。トスンは今シーズン,リーグ戦16試合で8ゴールを挙げチャンピオンズリーグでも6試合4ゴールと結果を出した。

 

 プレースタイルはというと,風貌からもわかるようにパワフルなシュートが持ち味で,多少ゴールから離れていても彼の射程圏内だ。また,ヘディングがとても得意で,身長は183cmと上背はそこまでないが打点が高く,ヘディングでのゴールも多い。また 意外なのが,攻撃の組み立てやキープもできるという点だ。過去所属チームではドリブルでカウンターの起点になったり、ポストプレーからチャンスを生み出すこともあった。

 

 このように,様々な形で得点に絡める彼がうまくフィットすれば,現在攻撃の核となりきれていない若手ドミニク・キャルバート・ルーウィンに代わって、新たなストライカーになれるだろう。 26歳と選手キャリアのピークに差し掛かっている彼が屈強なプレミアのディフェンダーに順応できれば,サポーターは昨季得点を量産し今季マンチェスター・ユナイテッドへ移籍したルカクのことも忘れ,まさにルカクの亡霊を払拭できるだろう。

 「エバートンというビッグクラブのためにプレーし、ゴールを決めるのが楽しみだ。」と語ったトスン。今後の彼の活躍に期待しよう。

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